ラウンジチェア・アームのモノ語り
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背もたれのこと
(写真9)
これもラウンジチェア・アームのチャームポイントの一つである、背もたれのトップのディテールを見ておこう。
緩やかにカーブをしながら両端にむかって美しい三次元の曲線のディテールを持っています。ほぼ同様の構造を持つコノイドチェアのトップがしっかりした堅固なものであるのに対して、一見しておわかりのように、こちらは体に沿って曲がるのではというほどデリケートなものだ。
写真でもお解りのように、板の厚さとスピンドルの直径の関係に注目して欲しい。特に貫通している両端のスピンドルと板の厚さを見れば、力ずくで止めようとすれば、板は間違いなく割れてしまう厚さしか残っていない。ここでも製作にあたっは高い精度と技術が要求されることが見て取れる。
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