連載「モノ語り」目次

ラウンジチェア・アームのモノ語り

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背もたれのこと

ラウンジアームの背もたれ
(写真9)

これもラウンジチェア・アームのチャームポイントの一つである、背もたれのトップのディテールを見ておこう。
緩やかにカーブをしながら両端にむかって美しい三次元の曲線のディテールを持っています。ほぼ同様の構造を持つコノイドチェアのトップがしっかりした堅固なものであるのに対して、一見しておわかりのように、こちらは体に沿って曲がるのではというほどデリケートなものだ。

写真でもお解りのように、板の厚さとスピンドルの直径の関係に注目して欲しい。特に貫通している両端のスピンドルと板の厚さを見れば、力ずくで止めようとすれば、板は間違いなく割れてしまう厚さしか残っていない。ここでも製作にあたっは高い精度と技術が要求されることが見て取れる。

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「ラウンジアーム」の商品情報は、桜ショップオンラインにてご覧いただけます。

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株式会社古今研究所 代表取締役
稲生一平

アートディレクター、陶芸家
1942年生まれ。大手広告代理店に勤務後に独立。異色のプロデューサーとして活動。
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